ゲーム酔いとは
3D酔い(ゲーム酔い)とは、どういったものなのでしょう?
簡単に言うと、3D酔いとは、ユーザーが3D映像や、3D映像で構成されたゲームをみたり、プレイしたときに、乗り物酔いのような症状を起こす事を言います。
症状がひどいと、頭痛やめまい、吐き気が生じる事もあります。
FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)や、フライトシューティングなどの自由視点が導入された、3Dゲームのプレイ中に起こる場合や、自動車教習所の教習シミュレーターなどの3次元映像の視聴中に発生する場合もあります。
3D酔いは広範な定義として、「ゲーム酔い」、「映像酔い」、「画面酔い」と呼ばれる場合もあります。
どんな症状がでるのか?
3D酔いは「乗り物酔い」に似た症状と言われています。
しかし、症状は人によって様々です。下記に「軽度」「重度」に分けて3D酔いの症状を紹介します。
軽度な症状
- あくび
- 眠気
- 疲労
重度な症状
- 頭痛
- めまい(目が回るようなくらくらとした感覚)
- 吐き気
- 冷や汗(血の気が引く)
- 動悸(軽度のパニック)
軽度な症状であれば、原因が3D酔いであるかどうかも、把握できないくらいの症状です。
ですので、特に気にする必要もないのかもしれませんが、重度な症状になると、ゲームをプレイし続ける事を一旦やめたほうが良いでしょう。
原因
では、なぜ3D酔いになってしまうのでしょう?
その原因は、近年よりゲームがリアルに近づくことで、あたかも実際に自分が動いている!・・・と、脳が錯覚してしまっているのです。
つまり、視覚で捉え認識する映像と、平均感覚を司る三半規管との間にズレが生じてしまっているのです。
3Dゲームや3D映像を見ていると、映像では、敵と戦いながら縦横無尽に荒野を走り回ったり、空を飛んだりと、視点が激しく動いているため、その情報を脳に伝えます。
ただ、ゲームをしている本人はその場に座って、ほとんど動いていないため、情報と実際にズレが生じているのですね。
映像により脳に伝えられた情報と、現実との平衡感覚が一致しないため、脳がなんとか修正しようとして起こるのが3D酔いなのです。
ゲーム酔いになりやすいゲーム環境
ゲーム環境も3D酔いを誘発する原因の一つです。
カメラの動きが激しい
長時間プレイによる疲れ
周りが暗い(室内照明が不十分)
動きが激しい(特に上下動が大きいと問題が起き易い)
液晶テレビなどに見られる残像
画面が小さすぎる(注視する必要がある)もしくは大きすぎる(視界を占有する為錯覚し易い)
視界が悪い (天井が低い、上の視界を遮る物がある場合)
フレームレートが低い
3Dモデリングが歪んでいる
そのゲームの操作やシステムに慣れられず、思った方向に正確にキャラクターを動かせない
室内照明を明るくしたり、長時間ゲームをプレイすることは、すぐにでも環境改善できると思います。
今日からでも実践してみましょう♪
ゲーム酔いしやすいゲームジャンル
画面を凝視してプレイするジャンルのゲームや、ゲームが進化して、グラフィックがリアルになったゲームに多く見られるようになっています。
没入感MAXなのがVRゲームです。
プレイヤーの360度全方向を取り囲む、迫力ある3D空間が、リアルとゲームのズレを生み出し、3D酔いを引き起こします。
VRゲームでの3D酔いは、「VR酔い」と呼ばれています。
代表となるのがFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)。
リアルなグラフィックと相性の良いゲームジャンルが3D酔いに拍車をかけてしまっているのかもしれません。
「3D酔い=fps酔い」と言われるほど、脳がリアルと現実を錯覚してしまう臨場感を感じる綺麗なグラフィックの多いゲームジャンルです。
3Dシューティングゲームの一種。
飛行機等を操縦して3D空間を自由に飛びまわるゲーム。
自由度が高く、視線の動きが激しくなるため、3D酔いが起こりやすいゲームジャンルであるといえます。