収集要素の強いゲームが多く、それをユーザー同士でトレードしたり、奪い合ったりする構造になっています。
よくソーシャルゲームでガチャという言葉を耳にしますけど、ガチャというのは、いわゆるガチャガチャの要領で、何が出るか分からない収集アイテムのくじ引きのようなものです。
ガチャは課金の対象になる場合が多く、たくさんお金を払った方がよりレアなものがゲットできたり、数種類のレアアイテムをコンプリートすることでさらによりレアなアイテムがゲットできるというような巧みな構造を使って、ソーシャルゲームの主な収入源になっていると言われています。
課金システムの代表的な例
課金システムにはゲームをもっとプレイするための単純な自己満足の為だけではなく、おしゃれなファッションや強い敵を倒して友人やライバルに自慢したい時など、SNSを利用して友達と交流するゲームだからこその要素もあります。
最近ではプレイする度に課金するのが勿体ないという場合に対応するため、SNSの中で仮想コインを購入し課金ができる仕様もあります。
馴染みがあるアメーバやグリーは「コイン」、モバゲーなら「モバコイン」、パズドラなら「魔法石」など、様々な課金サービスシステムが存在するのです。
ゲーム業界の中では、「身近にゲームを感じる生活」「いつの間にかゲームがある生活」を生み出す存在といえます。
コロナ禍にもなり、まだまだ注目を浴びると思います。
ソーシャルゲームが他のゲームと大きく違うのは、プラットフォームがソーシャルネットワーキングサービス(以下SNS)であることです。
mixiやFacebookはもちろんなのですが、GREEやモバゲーもSNSです。
だから、いきなりゲームを遊ぶのではなくて、まずSNSに会員登録をして、同じSNSを使ってる人と友達になる機能もあって、メールをしたり、日記を書いたりすることができるのです。
SNSをプラットフォームとしたゲーム
多くのゲームが無料でプレイでき、友達や世界中の人と気軽に遊ぶことができる
イベントなどが定期的に行われるなどやりこみ要素も多く課金することでより楽しめる
そういう機能の1つとしてゲームもあって、それらを指してソーシャルゲームと呼んでいます。
SNSをプラットフォームとして展開しているゲームは、だいたいソーシャルゲームと言うこともできるかもしれませんけど、大概はソーシャル機能を利用した構造になっていて、SNS上の名前やアバターでゲームが遊べたり、友達をゲームに招待したり、また、ゲームの中で友達を作って協力したり競ったりということができるゲームが多いです。
また、ゲームの中で友達を作って協力したり競ったりということができるゲームが多いようです。
ソーシャルゲームというのはSNSがベースなわけで、クラウドを利用したサービスです。
PCやスマートフォン、携帯電話などの常時接続を基本とした端末からSNSに接続してもらい、メールでも、日記でもない、新しいソーシャルな関わり合いの手段としてゲームを提供したのです。
ソーシャルゲームもスマートフォンで遊ぶことができますが、大きな違いはプラットフォームがSNSであるか、そうでないかです。
オンライン上のSNSにアクセスしてその中で遊ぶソーシャルゲームとは違い、独立したゲームのアプリケーションを1つ1つスマートフォンにダウンロードして遊びます。そういう意味ではソーシャルゲームと比較するよりは、コンシューマーがゲーム専用機にパッケージ販売でのゲーム提供を基本としているのに対して、スマートフォンに対してオンラインダウンロード配信をしているのがいわゆるゲームアプリと呼ばれています。
急速に流行しているソーシャルゲームですが、使い方に気をつけなければ、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。
お金にまつわるトラブル
たとえ学生でも、クレジットカードは名義人の管理責任が問われるため、あとで「知らなかった」「そんなつもりじゃなかった」ではすまされません。
特定のソーシャルゲームのレアアイテムや、そのソーシャルゲームでアイテムを買うための仮想通貨を、現金で売買しているサイトを別の業者が運営している場合があり、この取引をRMT(リアルマネートレード)と呼びます。
これを行うと利用規約違反として強制退会などの厳しい処分の対象となります。
お金以外のトラブル
ソーシャルゲームを通じて知り合った相手が年齢や性別を偽っているとは気づかずに連絡をとり実際に会うことで、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。
ID・パスワードを第三者に不正に利用され、ポイントやアイテムを奪われてしまう
運営会社に問い合わせても、登録情報が書き換えられていて本人制の確認ができず、アカウントを取り返せない、運営会社も調査できない、といったトラブルに発展してしまいます。
ソーシャルゲーム上でのトラブルを防止するための第一歩は、何よりまず家族で話あって、家庭のルールを作ることです。
普段どんなゲームを利用しているのかを唐突に詮索したり、利用を禁じたりするのではなく、まずは子供が利用しているサービスを理解することから始めてみてください。
ソーシャルゲームの課金は、電子マネーなどのプリペイドカード購入であれば、先払いなので子供のおこづかいの範囲で買うことができます。
また、ケータイのキャリア課金の場合、利用者の年齢登録が正しければ、年齢に応じて課金に上限ができる仕込み等もあります。
RMTは、ほとんどのオンラインゲームサイトで利用規約に違反するものとして禁止されております。
どんなにほしいアイテムがあっても、禁止されている行動をとってはいけないことを理解させましょう。
最近では、出会い系サイトよりも、SNSやソーシャルゲームで知り合った人から誘い出しや脅迫を受ける事件が多くなっています。
知らない人に個人情報を教えたり、直接会ったり、写真を送ったりすることは非常に危険だということを正しく認識させましょう。
ソーシャルゲームは、ゲームだけでなくゲームを通じた知り合いとの交流までできる楽しいものですが、上で挙げたルールを守りながら、ゲームのやり過ぎにも注意して安心安全に楽しむようにお子さんに声を掛けてみましょう。
もちろん、楽しめる範囲での自制の心構えも必要です。
同じゲームである程度遊んだら、そのタイトルから離れてしまうのは自然なことです。
コンシューマーゲームではエンディングという終わりがあり、区切りがあります。
しかし近年、ほとんどソシャゲそのものをプレイしなくなるユーザーや、ソシャゲを引退するユーザーが増えています。
その背景には、ソシャゲ同士の競争があります。
長くプレイされればされるほど課金や広告がクリックされる確率が上がるため、ログインボーナスや期間限定イベントなどを開催し、なるベくユーザーにプレイしてもらおうとするソシャゲが増えたのでした。
しかしながら、次第にソシャゲはログインやイベントへの参加が義務のように感じられ、“遊ぶ”というよりも“作業”のような感覚に陥るのです。
それにストレスを感じたユーザーは、どれも似たようなソシャゲばかりだということに気付いて、ソシャゲそのものから離れてしまいます。
さらに、ユーザーを失ったソシャゲはサービスを終了せざるを得ません。
特に人気のソシャゲといえば「モンスターストライク(モンスト)」と「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」でしょう。
それぞれ別の会社が提供しているゲームアプリなのですけど、両者ともユーザーが飽きないような工夫がされています。
モンストはマルチプレイが可能で、遠く離れているフレンドと通信し、協力しながら遊べます。
パズドラはパズル自体を面白くし、パズルが上手くなれば無課金でも十分楽しめるのが魅力。
モンストもパズドラも他のソシャゲのような“作業”感がなく、頭を使ってプレイし、SNS上でもコミュニティが形成されるほどです。
原点であるゲームのプレイそのものに楽しみを見いだせるかどうかが、ソシャゲの成功の分岐点になるでしょう。